「江卸(えおろし)発電所・忠別川遊水地朝鮮人強制連行の歴史を掘る会」(以下、「掘る会」)主催の『日韓共同報告会―東川町周辺地域の朝鮮人強制連行、強制労働―』が二十日午後三時から、東川町農村環境改善センター(東町一ノ十五)で開かれます。

韓国政府はここ数年、戦時下の日本でおこなわれていた朝鮮人に対する強制労働の実態を調査しています。東川町でも江卸発電所と忠別川遊水地で、千二百人~二千人の朝鮮人が働いていたという記録が残っています。これらの事実を明らかにするため、昨年同町に在住する人たちが「掘る会」をつくりました。

今年三月初旬、「掘る会」のメンバーが韓国政府の紹介で、江卸発電所の工事現場で働いていたという慶尚北道安東市に住む二人から、当時の様子を聞き取り調査をしてきました。その内容とともに、二十日に来旭する韓国政府の調査チームが当時の様子などについて報告します。

参加は無料ですが、資料代として五百円(高校生以下無料)が必要です。問い合わせは、塚田タカヤさん(TEL・Fax82―4420)か、近藤伸生さ(TEL・Fax82―7050)まで。

「掘る会」の事務局長、塚田さんは「当時のことを知っている方がいましたら、どんなささいなことでも情報提供をお願いしたい。また報告会には多くの方々に参加をしていただきたい」と話しています。

韓国の調査チームは翌二十一日に旧江卸発電所跡地などの現地調査をする予定です。