合唱劇「鼠たちの伝説」が来年十月、大雪クリスタルホール音楽堂で上演されます。主催する旭川室内合唱団(ACC)では、現在参加者を募集しています。

「鼠たちの伝説」は、安部公房の短編「プルートのわな」を原作にした合唱劇。演出家の佐藤信が台本を書き、林光が作曲した二十の曲からなる混声合唱、舞台のためのカンタータ(交声曲)です。国内における合唱劇の出発点となった作品で、北海道ではこれまで上演されていません。ACCではこれから約一年半をかけて、参加者全員でこの合唱劇を作り上げようとしています。

旭川には合唱を楽しむ人が多くいますが、動きを伴った合唱劇を経験している人は少数です。指揮と演出を担当する工藤昌晴さんは「直立して歌うより、楽しい表現が出来るのが合唱劇の特長です。現在合唱をしている方にとっては、より表現力を磨く訓練になると思いますし、演劇関係の方にとっても新しい経験になると思います」と話しています。合唱、演劇がまったく初めてという人にも適した練習メニューを提供するので、経験は不問です。

練習は今月二日から始まったばかり。毎週日曜日の午後一時半~三時半に集まって練習します(十六日はお盆休み)。場所はリハーサルホール(宮下十一、大雪地ビール館横)。参加費は五千円プラス楽譜代二千九百四十円です(別途実費が発生する可能性あり)。

申し込み・問い合わせは、柳内さん(TEL26―3095)または宇野さん(TEL54―9623)へ。