国際ソロプチミスト旭川(波岸順子会長)が主催する「スプリングチャリティーコンサート」が十五日夜、大雪クリスタルホール音楽堂で開かれた。

 コンサートに先立ち、寄附の贈呈が行われた。旭川市には、旭川市民文化会館で使用する木製椅子十脚(六十万円相当)が贈られ、西川将人市長が目録を受け取った。また北海道新聞野生生物基金に三万円が、旭川障害者スポーツ振興後援会に五万円がそれぞれ贈られた。代表して西川市長が感謝の言葉を述べた。

 コンサートの主役は“車椅子のピアニスト”山崎理恵さん。病気で脊髄を損傷したため足が不自由だが、息でペダルを操作する機器「ピアノペダル・アシスト」を用いて演奏活動を続けている。当日も華麗な演奏で聴衆を魅了した。

 山崎さんはソロでショパンの「別れの曲」「ノクターン第二番」などを演奏。またソプラノ歌手の一鐵久美子さん、フルート奏者の五十嵐彩子さんとともに、メンデルスゾーンの「歌の翼に」などを合奏した。

 プログラムの全十三曲を終了後、鳴り止まない拍手に応えて三人がアンコール演奏。会場からさらなる喝采を浴びた。