いずみ保育園(笹野則子園長)で九日、年長の子どもたちが書き初めに挑戦した。

 指導したのは、塩田惇さん(76)と和恵さん(70)の夫婦。塩田さんは元小学校の教師で、父親は書家の塩田慥洲さん(故人)。笹野園長の小学六年の時の担任だった縁で、六年前からお正月恒例の行事になっている。

 塩田さんに「大きく、元気よく」「紙から飛び出してもいいよ」と声をかけられながら、今春小学校に入学する二十人が、それぞれ考えてきた言葉を書いた。「くろまめ」「おもち」といった正月らしい言葉や、中には「ままだいすき」と書く女の子も。

 笹野園長は「子どもたちに、大きな字を思いっきり書いてもらいたくて、塩田先生に指導をお願いしています。大きく書きすぎて紙が足りなくなったら、貼り足したりして。みんな良い思い出になることでしょう」と目を細めていた。