尊厳死をテーマにした本紙の連載コラム「最期の在り方」の筆者、柴田えみ子さんの講演が二月二日(土)午前十時から、ときわ市民ホール(五ノ四)で行われます。

 終末期の延命医療でもがき苦しむ家族や知人の姿に接し、人としてあるべき最期に関心を寄せる人が増えています。今講演では、回復の見込みがない中での延命医療を拒否し、可能な限り苦痛のない終末期を求める「尊厳死」について学びます。また、その実現に有効な宣言書「リビングウイル」について詳しく学びます。登録申込書なども用意します。

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 講演と併せて、笑いながら明るく楽しく尊厳死について知る寸劇を上演します。

 出演は、平均年齢七十歳のぴんころ劇団。固く難しいイメージのある尊厳死を分かりやすく伝えるとともに、「笑い」を提供して高齢化社会を元気にしたいと頑張っています。

 今回上演するのは、同劇団四作目となる「ゆうれい」です。

 ピンピンコロリであっけなく死んだ水口家のおばあちゃんと、リビングウイルに登録して安らかな死をとげた友人、終末期の延命措置で胃ろうをされ苦しんだ末に死んだおばあちゃんの恋人が登場。あの世で自分の死に方などを語るが、おばあちゃんだけは死んだと言う自覚がありません。下界では、水口家の嫁とその友人たちが、死んだ三人のうわさ話。死んだ自覚の無いおばあちゃんの言動が見ものです。死の準備は元気なうちにしておこうと呼びかけます。

 入場無料。誰でも聴講、観劇できます。問い合わせは柴田さん(TEL76―2488)へ。