生ごみ堆肥づくりの講習会が十八日、末広公民館(末広一ノ二)で開かれた。講師は有機栽培の「彦一ニンニク」で知られるグリーンテックスの佐藤一彦社長。会場には百寿大学に通うお年寄りと一般市民ら約百人が集まった。市環境部ごみ減量推進課などの主催。

 佐藤社長は「生ごみはとても良い堆肥となる。だが、生ごみが腐るのと発酵するのとではまるっきり違う。腐る生ごみにはウジが湧く。この堆肥を使って作った野菜には虫がつくが、発酵した堆肥を使うと虫がつかない。健康な土と太陽のエネルギーで育った野菜は虫の嫌いな成分を出すと考えられる」「もし、コンポストに入れてある生ごみにウジが湧いたら、熱湯をかけウジを殺した後に発酵促進剤を十分に振りかけておくといい。しばらくすると発酵した、良い堆肥ができる」などと説明した。

 参加した百寿大学に通う女性(68)は「前にコンポストを使っていたのですが、ネズミが入るのでやめてしまいました。どうすればいいですか」と質問。佐藤社長は「まず、ネズミ捕りでネズミを捕った後、コンポストの周りに木酢液を撒いておくといいかも知れない。木酢液はネコとキツネには効きます」と答えた。

 講習会では、ごみ減量推進課が制作した『生ごみ堆肥化のすすめ』のテキストが使用された。同課が無料で配布している。同課のホームページからもダウンロードできる。

 第二回目の佐藤社長による講習会は、十月八日(火)午前十時から、北星公民館(北門町八)で開かれる予定。