山頭火の“おやじ”畠中さんが指導

 「三十分でうまいラーメン」講座が二十二日、ときわ市民ホールの調理室でおこなわれた。講師は国内だけでなく、海外にもラーメン店を展開する「山頭火」の“おやじ”こと畠中仁さん(61)。四十八歳から七十七歳までの、男性ばかり十二人が受講した。あさひかわ新聞の主催。

 半日かけてつくる出汁は畠中さんがあらかじめ用意し、講座は鍋でラードを融かす作業から始まった。受講生たちは各調理台を回る畠中さんやスタッフに細かな質問を繰り返し、真剣な表情で取り組んだ。スープ作りは予定通り、約三十分で完了。その後、麺を茹でて試食した。

 今回で畠中さんのラーメン講座の受講が二度目という井上俊一さん(51)は「一回目より上手くでき、本当に美味しいラーメンを作ることができました」と満足な様子。

 安田省三さん(70)は「楽しんで作ることができ、一流ホテルの味になりました。スタッフのみなさんに親切にご指導いただいたおかげです」と笑顔でラーメンをすすった。

 同じ調理台で取り組んだ小野慶治さん(75)も「昔風の好みの味で、なつかしく感じました。早速、家族に作って食べさせたい。特に孫にね」と家でも腕を振るう構え。

 畠中さんは「分からないことや迷ったことがあったら、連絡をください。いつでも教えます。また、このラーメン講座を開いて欲しいという要望がありましたら、喜んで出かけます」と呼びかけた。

 受講生たちは残ったスープとメンマなどの具材、ラーメン二玉をお土産にして、約二時間の講座を終えた。