市民が集う生涯学習の場「旭川青年大学」が二十四日の講演会で受講者の数が延べ四十五万人を突破した。

 市民有志が一九八三年(昭和五十八年)に開講し、今年で三十二年目を迎えた。四十五万人目に受付をした及川孝子さん(62)に酒井正清運営委員長から花束が贈られた。

 自己啓発を目的に毎月様々なジャンルで活躍する講師を招き、新たな知識や情報を学ぶ場として、十代から九十代まで幅広い年齢層が受講している。年齢を重ねても、青年のような向学心を忘れないという思いを込めてのネーミングだ。

 六月の講師は染色作家で人間国宝の志村ふくみさんと娘の志村洋子さん。「色の記憶」と題して講演した。

 四十五万人目となった及川さんは受講歴十六年という熱心な受講生。この日は志村さんの講演をぜひ聞きたいと熱望する病気入院中の姉を外出させ姉妹で出席したという。