学校司書配置の意義を伝える 「ようこそ学校図書館へ!」展 学校司書の活動を紹介する「ようこそ学校図書館へ!」展が十四日(火)まで、こども冨貴堂ギャラリーKIDS(七条買物公園)で開かれています。広く旭川市民に学校図書館を知ってもらう会(蒔田聖子代表)の主催です。
市内小中学校の図書館の風景や生徒の写真、卒業する生徒らが司書に宛てたメッセージ、授業への支援など、学校司書の活動を展示しています。
旭川では一九六〇年代にPTAの寄附金で学校司書(旧司書助手)が配置されましたが、九四年に打ち切りになりました。その後、「旭川の学校図書館を考える会」などの市民グループが地道に「学校図書館に人を」と訴える活動を続けました。
そうした粘り強い運動が功を奏し、二〇〇五年に初めて市立小学校五校に学校司書が配置されました。今年三月までの十年間で学校司書は五十三人になっています。
同展は、その運動や活動の歴史を写真と展示で振り返る内容です。
代表の蒔田さんは、「ようやく浸透しはじめた学校司書ですが、道外ではほとんど配置されているにもかかわらず、道内では旭川と恵庭の二市しか配置されていません。また、制約が厳しく、充分な活動ができているとは言えない現状もあります。今後とも子どもたちの本との出会いと笑顔のために、活動を続けていきたいと思います。展示を機に学校司書について理解を深めて欲しいですね」と話しています。