「学校図書館で広がる子どもたちの未来」と題する講演会が十月二日(金)午前十時から、中央図書館で開かれます。旭川の学校図書館を考える会(市川詔子代表)の主催です。
講師は、図書館情報大学名誉教授の竹内悊(さとる)さん。「目立たなくても世の中をしっかり支える仕事がある。図書館もまたその一つ」と語る竹内さんが、学校図書館の役割について、分かりやすく話します。
竹内さんは、一九二七年(昭和二年)、東京生まれ。米国ピッツバーグ大学図書館情報学部大学院博士課程修了。元日本図書館協会理事長。「図書館のめざすもの 新版2014」など図書館についての著書・編著多数。
二〇〇〇年に結成された「考える会」の粘り強い運動に応える形で、旭川市は二〇〇五年から、学校司書の配置を始めました。一日四時間、週五日、臨時職員という不安定な身分ではありますが、今春、市内の小中学校七十九校全ての学校図書館に、最低一週間に一日は、学校司書が「いる」体制が実現しました。道内の自治体としては、先進的な取り組みとして注目されています。
考える会は、学校司書の配置や待遇をさらに充実するよう求めて活動しています。この講演会は、そうした活動の一環です。
中央中学校で学校司書として勤務する蒔田聖子さんは「教員や子どもたちの授業支援という本来の目的のほかに、図書館は、学校の中に居場所がない子の逃げ場としての役割を持つこともあります。学校図書館の大きな可能性について、ぜひ、竹内先生のお話を聞きに来てください」と呼び掛けています。
参加無料です。申し込みの必要はありません。直接、図書館二階の視聴覚室へ。午前十一時半に終了の予定です。問い合わせは、市川さん(TEL34―3333)まで。