女子高校生が職業人から体験談を聞き、自分の将来像を描くことに役立てる集いが十一月二十一日、菓子店「パティスリーサロンドール」(一条買物公園アッシュ地下)で行われた。女性の奉仕団体、国際ソロプチミスト旭川(波岸順子会長)の主催。

 参加したのは、旭農高と旭実高の女子生徒三十人。サロンドールのオーナー・パティシエ、松野美華さんが「パティシエの夢を実現して」の演題で、自身の経験を話した。

 松野さんは一九七一年(昭和四十六年)、旭川市生まれ。東京の大学に在学中にフランス菓子と出合い、製菓学校ル・コルドン・ブルー東京校の夜間クラスに通って菓子作りを学んだ。大学卒業後はフランス・パリへ渡ってホテルリッツ併設の製菓学校リッツ・エスコフィエで研鑽を積んだ。帰国後、市内曙で開業し、〇八年(平成二十年)に現在の場所に店を移した。

 松野さんは自身の足跡を辿りながら、「自分の好きなことを見つけてください。それを辛抱強く続ける精神力が必要です」「でも一人では何も出来ません。家族や友人、先輩、自分に関係するすべての人を大切にしてください」などと語りかけた。

 講演を聞いて、西村亜美さん(旭実高二年)は「何かを続けることと、努力することが大事だと改めて思いました」、また佐々木里緒さん(旭農高一年)は「夢をかなえた松野さんは素晴らしいと思います。この会で夢について考えることが出来、良かったです」と感想を話していた。

 講演の終了後、生徒たちは松野さんの作ったケーキを味わいながら、松野さんやソロプチミストの会員たちと懇談のひと時を持った。