忠別川の自然に親しむ会(北島惇二代表)の会員が水槽で飼育しているサケの卵が孵化した。卵は十二月三十日ごろからかえり始め、一月二、三日にかけて、次々に稚魚が誕生した。お腹に栄養袋をつけて、石の下に身を隠す可愛い姿が見られる。

 北島代表によると、卵は昨年十月三十日、千歳川の採卵場で採卵したもの。十二月十八日、大雪と石狩の自然を守る会(寺島一男代表)が運営する「さけゼミナール」から里親を希望する個人と団体に約五千粒の受精卵が配布された。

 親しむ会では約千三百粒の受精卵を預かり、二つの幼稚園で約千百粒を飼育している。園児たちは毎日、孵化した稚魚を「可愛い」と見入っているという。

 稚魚は餌を与えて三、四㌢の大きさまで飼育し、三月二十五日に忠別川支流のポン川河口付近で幼稚園児たちの手で放流する予定だ。