NPO法人ママの働き方応援隊(合田三奈子理事長)が全国で展開する「赤ちゃん先生プロジェクト」トレーナー講座の一環として二十一日、三組の赤ちゃん(〇~三歳)とママが比布町の特別養護老人ホームあそか苑(岩瀬伸明園長)を訪れ、入所するおじいちゃんやおばあちゃんとワークショップを行った。

 同プロジェクトは、赤ちゃんとママが〝先生〟となり、教育機関や高齢者施設を訪ねて触れ合うことから、学び、癒し、感動を共有する教育プログラム。北海道では初の実施となった。

 当日は合田理事長と周平くん(一歳一カ月)を講師に、トレーナー候補として星野祐紀子ママと晴くん(二カ月)、谷有希子ママと歩くん(一歳五カ月)の三組が訪問。十五人のお年寄りが握手や抱っこ、歌を唄うなどスキンシップを楽しんだ。お年寄りからは「昔を思い出す」「可愛くて仕方ない」「初めて赤ちゃんを抱っこした」などの声が上がり、会場には笑顔があふれた。

 岩瀬園長は、「今は核家族化が進んでいて、赤ちゃんと触れ合う機会はほとんどないので、今日は本当に皆さんニコニコして嬉しそうです。できればこれかも定期的に継続していければ良いですね」と赤ちゃんと触れ合う利用者を見守っていた。