弁護士で元衆議の伊東秀子さんが、実父と戦争との関わりについて話す「父の遺言―戦争は人間を『狂気』にする」が八月二十日(日)午後一時半から、東川町第二地区コミュニティセンター(東川町西四号北三〇、東川第二小学校前)で行われます。東川九条の会の主催。

 伊東さんは一九四三年(昭和十八年)、旧満州生まれ。父・上坪鉄一さんは、日中戦争(一九三七~一九四五年)で憲兵隊長として四十四人の中国人を七三一細菌部隊に送りました。戦後は撫順の戦犯収容所でその罪を認め、後悔と償いの日々を過ごしました。

 伊東さんは昨年、著書「父の遺言」(花伝社)を刊行。その中で「あの真面目で愛情深い父が、軍人時代、あの凄惨な生体実験にこんなにも多くの中国の方々を送っていたとは…。私は自分の心がバラバラに張り裂け、感情が凍りついていくような気がした」と記しています。

 人間にとって戦争とは何か、戦争が加害者側に残す深い傷跡と苦しみなどについて話す内容となりそうです。

 参加費は五百円。学生、障がいのある人は無料です。チケットは、こども冨貴堂(七条買物公園)、フレンドシップながさわ(東川町西町一ノ一)で取り扱っています。問い合わせは近藤さん(TEL090―5077―6346)へ。