「旭川原爆被爆者をしのぶ市民の集い」が二十五日(火)午後六時半から、市民文化会館小ホールで行われます。実行委員会(伊藤豪彦ほか共同代表)の主催。

 道北で人生を終えた原爆被爆者をしのび追悼する会で、今年で三十一回目の開催です。死没者の紹介をはじめ、講演、合唱などを通じて、追悼とともに原爆反対、平和希求への思いを新たにします。

 講演するのは、広島県被爆者相談所所長の山田寿美子さんです。一九四三年(昭和十八年)広島市生まれ。原爆で両親を失いました。「原爆孤児として精神養子運動から学んだこと」と題して話します。

 精神養子運動は、アメリカ人ジャーナリストのノーマン・カズンズ(一九一五―一九九〇)が提唱。米国人が原爆孤児たちを精神的な養子とし、養育費として月々二・五ドル(当時の日本円にして約千円)を送る運動でした。児童文学作家の山口勇子(一九一六―二〇〇〇)がこの運動に加わり、当時小学校四年生だった山田さんは山口との出会いによって精神養子となります。後に山田さんは広島の病院に医療ソーシャルワーカーとして勤務。定年退職後のいまも被爆者を支える活動を続けています。

 当日は山口勇子作の「おこりじぞう」の朗読も行われます。入場無料。問い合わせは打本さん(TEL87―2080)へ。