フクシマ原発事故による子どもたちの甲状腺がんの実態を伝える講演会が十五日(金)午後三時から、即成寺(五ノ二十五)で開かれます。宗教宗派を超えた宗教者の全国ネットワーク「原子力行政を問い直す宗教者の会」の主催です。

 講師は、インターネットを使って環境や人権、ジェンダーや子どもなどをテーマにドキュメンタリー番組やインタビュー番組を制作・配信するアワー・プラネットTVの白石草さん。「甲状腺がんの子どもたちの現実と私たちの課題」と題して話します。

 白石さんは一九六九年生まれ。早大卒業後、テレビ朝日系の制作会社、東京メトロポリタンテレビジョンを経て、二〇〇一年、非営利のインターネット放送局アワー・プラネットTVを設立。福島第一原子力発電所事故をめぐる東京電力のテレビ会議を題材にしたドキュメンタリー『東電テレビ会議49時間の記録』で二〇一四年、日本科学技術ジャーナリスト会議の「科学ジャーナリスト大賞」を受賞しています。

 NPO法人「3・11甲状腺がん子ども基金」は甲状腺がんの子ども等を支援するとともに原発事故による健康被害状況の調査・把握する活動を続けています。甲状腺の切除手術と厳しい治療を余儀なくされ、進学や就職をあきらめて、将来の夢を奪われる子どもや若者、そして責任と不安に苛まれる親たち。基金の活動に関わりながら、こうしたマスメディアではほとんど報道されることがない現実について白石さんが報告し、私たちに何が出来るかを考えます。

 参加無料です。講演会の後、午後六時ごろから、白石さんを囲んで懇親会を開きます。こちらは少々の会費が必要です。問い合わせは、杉浦美佳さん(TEL31―6585)まで。