南六条通沿いの一角に、キッチンカーが毎週火曜日と木曜日に日替わりで出店している。運営するのは旭川総合宅建(小林一徳社長、宮前一ノ一)。市が昨年度行った「デザインプロデューサー育成事業」から生まれた取り組みだ。「くらしに夢と彩を」を企業理念に持つ同社がその一環として、キッチンカーを通じて北彩都エリアのにぎわいづくりを目指す。

 キッチンカーが出店するのは、同社のマンション「北彩都テラス」(宮前一ノ一)に隣接する市の所有地。市から借り上げ、出店者に無償でスペースを提供している。小林社長は「そのうち、この場所がキッチンカーの聖地のような場所になると面白いですね」と話す。

 このスペースでの出店は五月二十日から始まった。近くの住人のほか、北彩都ガーデンや宮前公園、森山病院など、周りの施設を訪れた人が利用していて、反響も上々だという。

 小林社長は「北彩都地区はとても気に入っている場所で、昨年ここに事務所を構えました。駅と直結している、こんなに素敵なガーデンがあるのに、観光客だけでなく、地元の人にもあまり知られていないと思います。この取り組みをきっかけに存在を知ってもらい、北彩都エリアのにぎわいにつながってくれると嬉しいですね」と期待を込める。

 出店する店やスケジュールは、同社ホームページ(http://a-sougou.com/)内のカレンダーで確認できる。(東寛樹)