旭川市内で子育て中の親を支援する子育て支援情報プロジェクトチームが、民間の子育て支援などに取り組む四十四団体を紹介するチラシを作成、配付している。こうしたチラシの作成は、市内では初めてだという。

 配付は主に、八月以降に乳幼児健診に訪れた親に行われており、作成した一万部のうち八千部が配られる。残りの二千部は、活動に協力してくれる市内の店舗や施設などに置かれる予定だ。

 代表の佐藤隆子さん(56)は「今まで、市で行っているサポートの一覧は見たことがありますが、民間の団体が一覧になっているものは見たことがありませんでした。それで『民間でもこれだけたくさんの団体などが活動をしているんですよ、子育ての味方がたくさんいるんですよ』と子育て世代にも、それ以外の世代にも知って欲しいと思い作成しました」とチラシ作成の目的について話す。

 メンバーは六人で、それぞれが子育て支援などの活動をしている。そういった支援者はたくさんいるのだから、みんながひとつに集まればもっと良い支援が出来るのではないか、と意見交換をしたのがきっかけでプロジェクトは始まった。メンバーは「孤立してしまう子育て中の親を助けたい。ひとりじゃないと知ってもらいたい」「市やこども総合相談センターへの相談は心理的にハードルが高い。まずは敷居の低い民間の支援団体や、趣味などのつながりから気軽に相談してほしい」「人とつながれる、相談できる場所があることで救われる人もいるはず」と期待を寄せる。

 佐藤代表は「もともとは様々な世代が見られるようにポスターを作成する予定でしたが、資金などの問題でまずはチラシで、となりました。今回のチラシ作成で、これだけ多くの協力をいただいたので、今後はポスター化を目指します。もっとたくさんの人に、支援活動をしている人たちのことを知ってもらって、ひとりで子育てを頑張り過ぎない親を増やしていきたい。また、他にもまだまだ支援をしている団体などもあると思いますし、そういった支援者たちの力にもなれたらと思っています」と話した。

 プロジェクトは市の助成などは受けていない。子育て支援を行っている民間や団体の賛助会員を募集している。賛助会費は一口千円で、詳細についての問い合わせは佐藤代表(TEL090―9083―2817)まで。
(作田穂菜美)