「放浪の天才画家 山下清展」が開催されている道立旭川美術館で十月二十六日夜、ギャラリートークが行われた。

 閉館した後の午後六時、展示室前のホールに十一人の参加者が集まった。案内役はFMりべーるのパーソナリティ、マダム・ケロコさんと同館の学芸員・関口千代絵さん。

 ケロコさんが、「今日は、こんなこと聞いたら恥ずかしい、と思っている素朴な疑問も質問してくださいね」と挨拶して、展示室へ。

 山下清(一九二二―七一)が、放浪の旅に出るようになった理由や「貼り絵」の画法についての質問が参加者から次々に出されて、関口学芸員が一つひとつに丁寧に答えた。

 ケロコさんが「美術館で、ぺちゃくちゃおしゃべりしながら鑑賞するって、楽しいね」と笑わせながら、参加者たちは約一時間、四十九歳で逝った天才画家の画業をたっぷり楽しんだ。

 同展は今月二十三日(火・祝)までの午前九時半~午後五時。月曜休館。一般千円、高大生八百円、中学生以下無料。(工藤稔)

7日「家族が語る山下清」

 講演会「家族が語る山下清」が七日(日)、午前十時~と午後一時からの二回、同館講堂で開かれる。

 講師は、山下清の甥、山下浩さん(山下清作品管理事務所代表)。聴講無料。定員各回三十人。

 申し込み・問い合わせは、同館(TEL25―2577)へ。