旭川市とヤマト運輸道北主管支店との包括連携協定の締結式が十二日、市総合庁舎で行われ、今津寛介市長と佐藤賢吾支店長が協定書にサインをした。同社が営業管轄内の地方自治体と連携協定を結ぶのは十五例目だという。

 同社は、飼い主不在の犬猫の保護と譲渡などの業務も行っている旭川市の「動物愛護センター・あにまある」とすでに連携協定を結び、引き取り手が少ない黒い猫のポスターを営業所の窓口に張り出すなどの支援を行っている。

 今回の協定は、災害・物流・環境保全・地域福祉・動物愛護など八項目に関連した災害時の支援物資の輸送協力や運搬機材の提供、行方不明になった高齢者の発見や廃棄物の不法投棄の情報提供、障がい者の就労支援などについて連携を図るという内容。

 佐藤支店長は「私たちは管内に十の拠点を持ち、百二十台の車両と二百四十の目で管内を走っています。高齢者や子どもの安心安全や地域防災など、協力していきたい」と話した。

 今津市長は「これまで、あにまあるにご支援をしていただき、今後、災害時の物流などにもご協力もしていただくことになり、大変感謝しています。協力内容の詳細については今後、市民生活部と詰めていく予定です」と述べた。(佐久間和久)