旭川市内で英会話教室「HTCs」を運営する芳野順哉さん(26)と、旭川市出身のデザイナー・安食真さん(36)によるプロジェクト「こどもPR」が八月から制作していた旭川小型運輸(湯野信一社長、市内永山二ノ三)のパンフレットが完成。十一月、同社に納品された。

 子どもの職業体験と地元企業のPRをかけ合わせたプロジェクト。芳野さんが編集長、安食さんがエディター・デザイナーを務め、子どもたちがライター・イラストレーター・カメラマン・翻訳家となり、地元企業を取材してパンフレットなどを制作する。

 第一弾の取り組みには、畠山紗永さん(14)、藤井庵君(14)、谷謙太朗君(11)の三人が参加。三人は各職業のプロのサポートを受けながら、取材や撮影、翻訳などの業務を二日間にわたって行った。

 芳野さんは「できあがったパンフレットを手にした時の子どもたちの表情からは、ひと仕事を終えた喜びや達成感が感じられ、これを企画して良かったと思いました。このような子どもと大人の関りというものが、お互いの将来につながっていくと嬉しいですね。無事に一回目を終えたことで、このプロジェクトを続けていくモチベーションがさらに高まりました」と振り返った。

 次回の企画についても数社と話が進んでいて、今年度内には新たなプロジェクトがスタートする予定だ。(東寛樹)