旭川市生まれの漫画家・山村輝夫さん(故人)の原画展が鷹栖町図書室(同町北一ノ三、鷹栖地区住民センター内)で開かれている。同図書室の主催。

 山村さんは、武蔵野美術大を卒業後、漫画家・杉浦幸雄氏に師事。北海道の開拓・風俗やアイヌの人たちを題材にした作品を多く手がけた。一九七七年、『北に住みて想う日々あれば』(私家版)で「日本漫画家協会漫画大賞」、九〇年に『画文集・遠い日の村のうた』(北海道新聞社)で小学館絵画賞を受賞した。

 同展では、オサラッペ(現在の鷹栖町)の山中をモデルに描かれたとされる『オサラッペ山(ヌプリ)老骨記』(八一年、私家版)の原画やウマのイラスト、絵本など約五十点が展示されている。

 図書室の山田香織さんは「まずはこの展示を見て、山村さんという素晴らしい漫画家が旭川にいたんだ、ということを皆さんに知ってもらえたら。そして、温かみのある山村さんの作品から、これからの時代を生き抜く力のようなものを感じてもらえたらいいですね」と話す。

 二十七日(日)まで。開室時間は午前十時~午後六時(金曜日は午後七時まで、土日祝は午前九時半~午後五時)。月曜日休室。

 問い合わせは図書室(TEL87―2486)へ。(東寛樹)