旭川市と旭川ガスが十六日、地域活性化に関する包括連携協定を結んだ。同社の齋藤隆社長ら三人が市役所を訪れ、今津寛介市長と協定締結式を行った。

 同社が来年九十周年を迎えるのを機に、市と連携してまちづくりに貢献することを経営ビジョンの中に掲げた。  

 連携は、エネルギーや環境などに関する内容が柱となっており、①温室効果ガス削減に向けた取り組みへの知見の提供や情報発信、②市が企画する環境イベントへの参加・協力、③認知症サポーター要請講座の受講を通じたまちづくりへの参加、④一人暮らし高齢者住宅の異変に気付いた時の情報提供、⑤災害時の情報共有と連携した復旧工事の事前準備、⑥市科学館の環境・エネルギー技術などの常設展示への協力など、二十項目にも及ぶ。

 齋藤社長は「創業百周年に向けて、インフラを支える企業として長期的ビジョンに立ち、行政と手を携え、エネルギーや環境面からまちづくりに貢献していきたい」と語った。

 今津市長は「地域活性化に向けたエネルギーの利活用や環境保全、ゼロカーボンの取り組みを、一緒に取り組んでいきましょう」と応じた。(佐久間和久)