旭川永嶺高校吹奏楽部の定期演奏会が十二、十三日の二日間、市民文化会館大ホールで行われた。その中のスペシャルステージでは、旭川出身のバリトン歌手・豊嶋祐壹(ゆういち)さんと共演。豊嶋さんが、同校吹奏楽部の演奏にのせて、「フニクリフニクラ」など三曲を歌い上げた。


 同校吹奏楽部と豊嶋さんの共演は当初、旭川大雪ライオンズクラブ(和田亨会長)の設立六十周年イベントとして、旭川東高校音楽部との三者による記念コンサートが、昨年九月に開催される予定だった。

 しかし、新型コロナの感染拡大の影響でコンサートは中止に。同クラブが「違う形で実現できないか」と考えていたところ、豊嶋さんとの共演を楽しみにしていた両校からの提案もあり、それぞれが開催する定期演奏会での共演となった。
 和田会長は「当クラブはこれまでも、『青少年育成』を柱に、奉仕活動を続けてきました。新型コロナの影響で形は変わってしまいましたが、あきらめずに動いた結果、今回の演奏会が実現しました。プロと関わる経験が、子どもたちにとって将来に残る、良い刺激になってくれたら」と思いを語る。

 旭東高音楽部の定期演奏会は二十六日(土)、大雪クリスタルホール(神楽三ノ七)音楽堂で開かれ、豊嶋さんがピアニスト・芦沢真理さんと共にゲストとして出演する。

 演奏会は二部制で、開演時間は第一部が午後一時から、第二部が同四時半から(ともに三十分前開場)。入場料は、一般五百円、高校生以下三百円(当日券は販売しない可能性もある)。

 問い合わせは旭川東高(TEL23―2855)へ。(東寛樹)