“核のごみ”を考えるドキュメンタリー映画『地球で最も安全な場所を探して』(二〇一三年・スイス、百分)の上映会が二十三日(土)、サン・アザレア(六ノ四旭川建設労働者福祉センター)三階ホールで行われます。

 世界中の原発から排出される高レベル放射性廃棄物は、この六十年間で三十五万トン以上に達しています。数万年以上にわたって、人間や環境に害を与えない安全な場所に保管しなければなりません。しかし、そうした施設が整備されないまま“核のごみ”は増え続けています。

 廃炉を含めて六十基の原発を抱える日本では二〇二〇年、道内の寿都村と神恵内村が最終処分場の候補地として手を挙げ、文献調査が始まりました。

 映画は、原発推進の核物理学者で国際的に核廃棄物貯蔵問題の専門家として知られる、スイス在住のチャールズ・マッコンビー氏と反原発のスイス人映画監督が、この問題を解決するため、世界の候補地を巡る旅に出る、というドキュメンタリーです。

 米国・ユッカマウンテン、英国・セラフィールド、中国・ゴビ砂漠、そして青森県六ヶ所村…。果たして二人は、十万年後も安全な“核のごみ捨て場”を見つけることができるのでしょうか──。

 前売りチケットは千円(当日千二百円)。高校生以下は無料。

 上映は①午前十時、②午後一時、③午後四時、④午後七時の四回。こども冨貴堂で扱っている。電話(080―5720―4367)予約もOKです。