インテリアやコーディネートの相談、家具・雑貨を販売するデザイントーク(旭神二ノ四・大谷薫代表)が新たに、リサイクルショップ「捨てない暮らしlab Antaa(アンタ)」を六日、オープンした。

 行き先が見つからず捨てられる家具や古材、古道具、資材などを同社のノウハウや併設する工房(準備中)で常駐する職人の手で修理・加工し再生することで新たな価値を生み出して販売するというコンセプト。

 店名はフィンランド語で「渡す」や「循環する」という意味を持つ「Antaa」と名付けた。

 店舗は二〇〇五年に廃校になった旧美瑛町立五稜小学校の建物。各フロアの教室をショップに、体育館を工房として活用している。

 GWの最終日となった八日にはオープンイベントを行い、人気の飲食店がキッチンカーで集結。二百人を越える人が集まって満開の桜と買い物、食事を楽しんだ。

 店内には引き取った椅子やテーブルのほか、昔懐かしい雑貨など五百点以上が並び、今後も入荷と販売を繰り返して循環していく。また、店内のイートインスペースでコーヒーや軽食を提供する予定だ。

 スタッフの森和泉さん(29)は「全ての始まりは『もったいない』という思いでした。捨てたくないけど維持ができないものを新たに加工して手元に残すことや、不要と思う人がいる一方で、ほしいという人がいる時の“橋渡し役”のような存在になれたらと思います。まだまだ、全てが完成しているわけではなく、進化をしながら進んでいく予定です。捨てられるはずだったモノたちに、ここで新たな価値が生まれ、それによって皆さんの暮らしが豊かになる。そんなショップになれれば嬉しいですね」と笑顔で話している。

 問い合わせはアンタ(TEL74―5552)まで。(工藤森)