ASAHIKAWA DESIGN WEEK(あさひかわデザインウィーク・ADW)2022が、十八日(土)からスタートする。あさひかわデザインウィーク実行委員会(渡辺直行会長)の主催。

 ADWはものづくりのまち・旭川を国内外にPRする目的で二〇一五年に始まり、今回が七回目。会期は例年(五日間)よりも長く、二十六日(日)までの九日間にわたって開催される。

 今年は「あさひかわのデザイン、はじまります。」がテーマ。オープニングイベントの「デザイン創造都市旭川シンポジウム」(十八日)では、「ロッテ キシリトールガム」や「明治おいしい牛乳」のパッケージデザインなどを手がけたグラフィックデザイナー・佐藤卓さんが基調講演。加えて、日本や地域で活躍するメンバーによるパネルディスカッションが行われる。

 そのほか、旭川家具の産地を訪れる意味と楽しさが実感できる展示会「Meet up Furniture Asahikawa 2022」(二十二~二十六日)、時代を超えて生き続ける国内外のモダニズム建築を紹介する「JIA『生き続けるモダニズム建築』展」(開催中~七月三日)など多様なイベントが、旭川デザインセンターや大雪クリスタルホール、買物公園、市内・近郊町の各メーカー・工房などを会場に開かれる。

「まちなかキャンパス」待望のリアル開催
SDGsやデザイン学ぶ

 「まちなかキャンパス」(十八、十九日)は、SDGs(持続可能な開発目標)を実践できる人材やデザインについて考えられる人や、自ら学ぶ意欲のある子どもの育成などを目的に、子どもたちが地域の先輩から学ぶという体験型のイベント。

 初開催の昨年は、コロナの影響でオンラインに変更されたため、今回が待望のリアル開催となる。

 会場は、旭川駅から七条緑道までの買物公園。市内の高校生や大学生らが三十六のブースを構えて、「SDGs」や「デザイン」に関連する展示やワークショップなどを行う。子どもたちはスタンプラリーをしながらブースを周り、それらを学ぶことができる。

 まちなかキャンパス実行委員会の浜田良樹・実行委員長(旭川高専教授)は「この取り組みは教育なので、長く続けていくことが大切です。キーワードはその年ごとに変わっていくと思いますが、年に一回、自分の立ち位置を確認できる場所になれば。無理をすることなく、来年以降も着実に継続して、ここで学んだ子どもたちが将来、『デザイン都市・あさひかわ』に誇りを持てる大人になってもらえたら嬉しいですね」と話す。

 期間中に開催される各種イベントの情報は、公式ホームページ(https://adwhokkaido.com/)などで確認できる。

 問い合わせは事務局(TEL74―3355)へ。(東寛樹)