髙砂酒造(宮下十七)の若手四人によるプロジェクト「KURA Challenge」(くらちゃれんじ・蔵チャレ)による企画商品「若蔵2022 日本酒で醸す酒」の販売が二十二日(金)にスタートする。

 二〇一六年から始まった蔵チャレは、同蔵の若手社員が集まり企画・立案・製造・販売までを担当し、各々が若い心を忘れずに、日本酒離れが進む若い世代に日本酒の魅力を伝えるというプロジェクト。今年は執行雅顕さん(40・営業部)、石井佑樹さん(37・製造部)、片田千香子さん(35・製造部)、中山仁美さん(31・企画部)の四人が取り組んだ。

 テーマは「至福のひと時を、大人な若蔵で」。趣味やくつろぎの時間に、若蔵の味わいをゆっくり楽しんでもらえる濃醇な日本酒にチャレンジした。

 製法は、水の代わりに酒を使って仕込む「醸造仕込み」(三段仕込みの最後となる留添え時に酒を使用する製法)を採用。全国的にも珍しい製法で、数少ない文献を頼りに予想や勘を駆使して完成にこぎつけた。

 記者発表で、製造を担当した石井さんは「データなど参考になる情報がない中での挑戦でした。酒母造りから麹(こうじ)の選定まで、これまでの経験から予想を立てながらの仕込みでした。ウイスキーのように濃厚で奥行きの甘さと、しっかり効いている酸味でキレのある味わいになりました」と自信を覗かせた。

 「若蔵2022 日本酒で醸す酒」は二千百本限定で、五百㍉㍑入り、千七百六十円(税込)。同蔵直売店の他、全道の酒販店で販売する。

 詳しくは同社(TEL23―2251)まで。(工藤森)