人が生きていくためになくてはならない、魚鳥類やコメ、野菜など全ての命に感謝と供養の気持ちを込めて、「魚鳥類供養祭」が二十日、常磐公園内の魚鳥記念碑前で行われた。道料理飲食業生活衛生同業組合旭川支部(阿部善明支部長)の主催。

 供養祭はこの二年間、新型コロナの影響を考え、組合員のみで行われていた。七十二回目となる今年は、市内の飲食店経営者や来賓ら約三十人が集まった。僧侶による読経に続いて、参列者が次々に焼香した。

 阿部支部長は「ロシアのウクライナ侵攻や引き続くコロナ禍で食糧問題・エネルギー問題が社会問題化し、わが業界でも対応に追われている。そんな時代ではあるが、より一層、業界内で知恵を出し合い、努力していくことが大事だと思っている」と挨拶した。

 閉会後、「命をつなぐ」という気持ちを込めて、参列者全員で金魚やコイの稚魚を公園内の千鳥ヶ池に放流した。(東寛樹)