旭川地区ハイヤー協会(柏葉健一会長)主催による「交通安全総決起大会」が九月二十九日、大雪クリスタルホール(神楽三ノ七)で行われた。
 同協会に加盟する各社の代表者が集まり、交通事故防止やサービス向上などの研修によって協会全体の資質を高め、業界発展に寄与することが目的。二年に一度、秋の交通安全運動期間に合わせて開催されている。八回目となる今年は、各社の代表者ら二十四人が集まった。

 大会の冒頭、柏葉会長が「今年に入ってから、タクシーによる大きな事故が起きていないのは喜ばしいことだが、一つ間違えれば大事故になりかねない事実に変わりはない。薄暮時の事故が増えるこれからの時期、マンネリ化せず十分注意して仕事にあたってほしい」と挨拶した。

 旭川運輸支局による講和では、年々増加傾向のシカ関連の事故について解説。講師自身が衝突事故で車を廃車にした体験談も交えながら、後部座席でもシートベルト着用を徹底する重要性を強調した。

 最後に、大丸交通の菊地裕一・営業次長が「日常の運行管理を徹底し、安全運転に努めるなど、コロナ禍で業界が低迷する中、いっそう気を引き締めて業務にあたりたい」と決意を述べた。(岡本成史)