デザインを実践で学ぶワークショップ「デザイン手書き会議」が九月下旬、旭川北高校で行われた。

 「デザイン手書き会議」は、あさひかわ創造都市推進協議会が主催、旭川クリエイターズクラブ(ACC)が運営する、市民がデザインを学ぶための取り組み。ユネスコ創造都市ネットワークにデザイン分野で加盟した旭川市が、デザインを活用したまちづくりを進めるうえで、市民がデザインについて理解を深めることなどを目的に企画され、これまでに二度開催されている。

 今回は同校の主催で、単独の学校で行われるのは初めて。一年生二百四十人が参加して、「今年の旭川冬まつりをPRしてみよう」をテーマに実施された。

 初日に、各クラス八グループに分かれて、たたき台となる案をつくり、それぞれのクラスで発表。後日、ACCのゲンママコトさん(デザイン事務所カギカッコ代表)の講演を聞き、それを踏まえて案を作り直し、再度、クラス内での発表を経て、代表グループを選出した。

 最終日のクラス代表発表では、五組の前田衣咲さん(16)、及川みなみさん(16)、海月千湖さん(15)、黒田大賀さん(15)、籾岡正人さん(16)のグループが、冬まつりの告知ポスターを、子ども・大人・外国人の三つのターゲットに分けて作るアイデアを発表。その理由について「『知ってもらう』ということに焦点を当てて、より幅広い層に知ってもらうにはポスターが一番良いと考え、内容が違う三枚のポスターを作製してみました」と話した。

 代表発表後の講評でゲンマさんは「PRとは物事を誰かに知ってもらうために宣伝すること。イベントに来てもらうにはどのような宣伝をしたらいいのか、知ってもらうには何をしたらいいのかを考え、今、見ているものが、自分が思い描くゴールに本当にたどり着くのかを常に疑いながら、物事を見ることが大切」と語った。(東寛樹)