二〇二二年度の旭川市文化奨励賞受賞を記念する写真家・谷口雅彦さんの写真展「CHRONICLE1977~20222―写真は何を撮るかではなく何を予見するかだ―」が十七日(木)から、フィール旭川(一条買物公園)五階のジュンク堂書・ギャラリージュンクで開かれます。

 谷口さんは「私の“写真人生四十五年”を振り返る写真展です。できるだけ、発表当時のプリントで展示したい」と話しています。

 谷口さんは一九六七年、旭川市生まれ。三歳で初めて撮った写真が母親の笑顔。お小遣いを貯め、九歳でカメラを購入。以後写真に魅了され、東京で著名な写真家・丹野章氏、細江英公氏から教えを受けた後、フリーランスの写真家として、国内外で活躍している。「谷口雅彦写真アーカイブ室」代表。

 展示作品は、自分のカメラを持った九歳の写真から始まり、旭川実業高校写真部時代の写真、東京のジャーナリスト専門学校卒業間近に撮った「昭和天皇大葬の礼」スクープ写真(毎日新聞から賞を受ける)、写真評論家の飯沢耕太郎氏が日本を代表する一冊に選んだ写真集『日々の旅1993―2002』、全国の原発のある町を撮った写真集『沈黙と饒舌と 原発のあるまち』、そのほか全国各地で開催した写真展のものなど、大小約六十点。

 三十日(水)まで。開館時間は、午前十時から午後六時まで