除雪センターの開設を翌日に控えた九日、市内の土木・建設業者らでつくる旭川除排雪業者ネットワーク協議会(飯野雅司会長)の安全大会が、大雪クリスタルホール(神楽三ノ七)で開かれた。同大会は例年、除排雪が始まる時期に合わせ、作業中の事故防止や安全に対する意識を高めることを目的に開催している。コロナ禍で例年より規模を縮小、約百五十人の関係者らが参加した。

 冒頭で挨拶した飯野会長は、「除排雪業を取り巻く環境は大きく変化し、人手不足や働き方改革などの課題も抱え、厳しい状況にありますが、いかなる状況でも、すべての道路利用者に安心で安全な運行を保証することは我々の社会的使命です」と述べ、最後に今シーズンの除排雪作業を無事故で終わらせることを祈念した。

 今津寛介旭川市長は、ビデオメッセージで挨拶。昨年、生活道路排雪を二倍に増やした成果を強調し、「今年もICTを活用して除排雪先進都市を目指したい。そのためにみなさんの力添えが必要です」と述べた。

 続いて、市土木部の飛田亜樹係長と旭川東警察署の梶沼崇芳係長による講話があり、その中で過去の事故事例や事故件数、事故原因などが報告され、両者とも後退時の事故が多いことを指摘し、注意を促した。

 その後、豊岡・東旭川地区除雪センターの渡部広行センター長が安全宣言を行い、整理整頓の徹底、安全第一の作業、マナー向上に努めることを宣言した。

 最後に、「安全運転のおねがい」として、めばえ幼稚園の高田修平君(5)が「いつも除雪作業をありがとうございます。安全運転で除雪作業を頑張ってください」と元気に呼びかけ、周囲の参加者はほほえましく見守った。(岡本成史)