キッズマネーを使って買い物を楽しむ「こども商店街」が二十三日、市民活動交流センターCoCoDe(宮前一ノ三)で開かれた。子育てや子どもと親のサポートをする、お助けくすみん、チャチャチャワールド、ペアレントサポート旭川の合同主催。

 同イベントは、未就学児から小学校低学年を対象に、買い物を通して店員やスタッフと交流したり、お金を使う仕組みを知ることができるもの。パンやお菓子、くじ引きやアロマスプレーなどを扱う六店舗が出店した。一時間ごとの入れ替え制で、百人ほどの子どもたちが、かわるがわる来場し、会場は賑わった。

 子どもたちは自分で何が欲しいか、手持ちのお金がいくらあるかを考えながら、それぞれ買い物を楽しんでいた。参加した荒井優那さん(10)は「お店には好きなもの、欲しい物がたくさんありました。一番最初に買ったのはアロマスプレー。全部一人で選んで自由に買い物するのはすごく楽しかったです」と購入品を手に笑顔だった。

 買い物後はそれぞれが購入した商品や、どれが一番買えてうれしかったかなどの発表の時間が設けられ、子どもたちはそれぞれ購入した商品を見せ合った。

 主催者の一人、チャチャチャワールドの西森菜月さん(33)は「あっという間に参加予約が埋まって、今こういうイベントが求められているんだと感じました。買い物は自分で色々なことを考えて人とコミュニケーションを図れるとてもいい機会ですが、今は子どもを一人でおつかいに行かせるのは、なかなか難しい時代だと思います。こういったイベントで、子どもたちの経験や体験を育めたらと思っています。今後はどんどん規模を大きくして行けるといいですね」とイベントの盛況を喜んだ。(作田穂菜美)