比布町主催の意見交換会「議会と話そう」が十九日、同町の東園地域センター(北二線)で行われた。近年、選挙での投票率が低迷する中、町民に議会の仕組みや議員の仕事に関心を持ってもらおうと、議会改革特別委員会が発案した同町初の試みで、全二回開催の予定。第一回の今回は、町民十一人と、町議八人が参加した。

 初めに、町議会の今井明信副議長が、会の趣旨や進行内容を説明。その後、各テーブル五~七人の班に分かれ、約一時間の意見交換を行った。テーブルごとに町議二人が同席し、進行役と書記を務めた。

 意見交換会では町民が積極的に発言し、時には議論がヒートアップしたり、笑いが起こったりする場面も。ホワイトボードも活用し、活発な意見交換が行われた。参加した植西浩一町議は、「募集定員よりも少ない参加人数だったが、それが逆に話しやすさを生んで、良かったのではないか」と話す。

 意見交換の終了後、各テーブルの代表者が話し合った中身を発表。「議員に魅力がない」「何をやりたいのかわからない」といった手厳しい意見も出る中、多かったのは「町民の意見を聴く機会をもっと増やしてほしい」というものだった。中には「YouTubeで議会の内容を発信してほしい」という現代的な提案も。

 最後に佐藤康則議長が総評を述べた後、参加者全員で集合写真を撮影して、会は終了した。参加した町民の一人は、「スクール形式ではなく、少人数のグループで話せたのが良かった。初の試みとしては、上手にやれたのではないか」と語った。

 第二回は、同町福祉会館第三研修室(北町一)に場所を変えて、二十五日(水)午後六時半から行われる。問い合わせは、比布町議会事務局(TEL85―4808)まで。(岡本成史)