旭川工高土木科三年生の全員(三十九人)が二級土木施工管理技術検定の学科試験に合格し、二年連続、三回目の快挙を達成した。全生徒の就職、進学も決まっていて「卒業後の仕事に資格を生かしていきたい」と笑顔で話している。

 検定試験は一般社団法人全国建設研修センター(東京)が、昨年十月下旬に全国各地で実施。今年一月十三日に、合否が発表され、全国平均六十二パーセントの合格率の中で、旭工土木科は百パーセントだった。

 この試験は一九九三年から高校生も受験可能になったが、高校では教わらない問題も含まれている。幅広い知識が必要とされ、生徒は二年生の一学期から取り組んできた。

 この合格で、二級土木施工管理技士補となり現場監督を任される。三年後の実務試験に合格すると、晴れて二級土木施工管理技士になれる。

 コロナ禍の影響もあったが、土木科教諭の指導と協力や、生徒たちも放課後にも残って勉強するなど、地道な努力が実を結んだ。

 合格した土門頼生さんは「昨年も全員合格なので、プレッシャーに加え、直前まで正解できない問題もあって大変でした。試験三日前に、夕下先生にマンツーマンで夜遅くまで指導していただき何とか合格出来ました。嬉しかった」と、安心した様子で話した。

 クラスの副担任を務める、土木科の夕下享洋教諭は「六十一問中、四十問を解かなくてはいけない。昨年より合格率が低く、難しかったのですが、生徒が一生懸命に努力してくれました。試験当日にコロナで休む生徒がいなくて良かったです」と、教え子たちの快挙に目を細めた。(佐藤敦彦)