作編曲・演奏家の佐々木義生さんによる、第三回目の「マインドジャズ・ソロコンサート」が三月十九日(日)午後五時から、デザインギャラリー(宮下通十一、蔵囲夢内)で行われます。今回は、アイヌの女性三人で構成する「神脚(かみあし)」が特別参加します。

 佐々木さんが自分の音楽のルーツを求め、「マインドジャズ」作りに来旭したのは、四十年前。“ジャズの起源はアフリカ”とされているが本当かどうか、を確かめる旅でもありました。そして「最近になりやっとマインドジャズとは、それぞれの風土に根ざして生きること、そのものだということが分かった」と語ります。

 この間、佐々木さんは「マインドジャズ」を核とした「アジアンジャズ」にも注力。五年前から、「アジアンジャズ」五部作、第一作「アジアの香り」、第二作「大地の祭典」、第三作「アジアの風」、第四作「森の詩」を制作。そして最近、第五作「時のうつろい」を完成させました。

 今回のコンサートは二部構成で、テーマはロシア北方に居住する先住民族ニブフ(ギリヤーク)です。ニブフは独自の文化を持ち、北海道のアイヌとのつながりが深く、ニブフが中心となり形成したオホーツク文化は、アイヌの起源とアイヌ語の拡散に大きな影響を与えたとされています。

 佐々木さんは「五部作制作のため、世界中のあらゆる音楽を聞きました。驚くことに、遠く隔てた全く関係のない地域に同じような音楽文化がいくつも存在しました。人の数だけ民族が存在し、民族の数だけ音楽があるということです」と語ります。

 コンサート一部は「時のうつろい」から、二部は、佐々木さんの伴奏とともに、神脚が昔から伝えられてきた“アイヌ民族の音楽”を表現します。

 チケットは三千円。チケットは、コーチャンフォー旭川店ミュージックコーナーで扱っています。 問い合わせは、メールysasaki3567@gmail.comへ。