旭川産リンゴと米粉を使った子ども向けの料理教室が十八日、JA上川ビル(市内宮下通四)で行われた。市、上川生産連、旭川市果樹協会の連携事業。

 小学生とその保護者を対象に、料理教室を通じて旭川産果樹の認知拡大を図るほか、地元食材を用いることで地産地消の意識の向上をねらう。
 講師に旭川出身のフレンチシェフ・下國伸(のぶ)さんを招き、親子十組二十人が参加。旭川産のリンゴ「シナノゴールド」と「きらら397」の米粉を使用して、下國さん考案のレシピ「シナモンジンジャーアップルのライスアメリカンドッグ」を作った。

 下國さんが実演しながら説明をした後、子どもたちは下國さんのアドバイスを受けながら調理。完成した後には、同生産連の食育アドバイザーと下國シェフによるディスカッションが行われ、旭川産リンゴの魅力や食の大切さなどについて学んだ。

 同生産連総合企画グループ長の小中和彦さんは「旭川に果樹があるということを知らない人が多いので、その周知が一つの目的。そして旭川産の食材、地元出身のシェフにレシピを考案してもらう、『オール旭川』で取り組みました。子どもたちが大人になった時、旭川にリンゴがあることを思い出してもらえれば、消費の拡大にもつながっていくでしょう。下國シェフの力も借りながら、旭川・上川の食材の魅力を発信していけたら」と話す

 母親と参加した古村華(はな)ちゃん(7)は、調理を終えて「リンゴを油で揚げるのが難しかったけど楽しかった。これから食べるのが楽しみ」と笑顔だった。(東寛樹)