こども食堂・円居(まどい)(山崎諭代表、末広一ノ十一)の活動を支援しようと十九日、中古車販売店などがキッチンカーを贈った。

 キッチンカーの車体は中古車販売業のシステムキューブ(流通団地四ノ五)が、タイヤをジーワイ道北(豊岡一ノ三)が寄贈。このほか円居に食材を寄贈している、丸善佐藤食品旭川営業所(末広東一ノ十三)やそば庵・六良(末広二ノ三)の関係者らも贈呈式に出席し、山崎代表から感謝状が贈られた。

 住むところをなかなか借りられない、低所得者や高齢者の人たちの居住支援を行う会社を営む山崎さんが、こども食堂を立ち上げたのは二〇二一年十二月。「地域のために何か役立つことをと考え、この地域になかったこども食堂を行うことにしました」と動機を話す。現在、毎週土・日曜日の午前十一時から午後一時まで、三回に分けて、一回十~十五人に昼食を提供している(中学生まで無料)。

 山崎さんと高校時代からの友人のシステムキューブ社長の田邊隆さんや市議の塩尻英明さんらは、定期的に集まりを持っており、その時話題となるのが「何か自分たちに出来ることは…」ということだった。何回か話を重ねる中で、「こども食堂がない地域が市内にまだある。そこに出かけて行こう」と意見が一致。キッチンカーを山崎さんに贈ることを決めたという。

 山崎さんは「こども食堂の活動は、コミュニティづくり、まちづくりの一環です。声をかけて下されば、市内だけでなく市外にも出かけていくつもりですが、僕たちだけでなく、地域の大人たちにもお手伝いをお願いし、連携しながら取り組んでいきたい。そこで新しいつながりを作っていきたい」と笑顔で話す。

 円居では、調理や子どもたちの世話をするボランティアスタッフを募集している。

 問い合わせやキッチンカー派遣の要請は、居住支援旭川総合相談窓口(TEL 50―0203)へ。(佐久間和久)