豊岡まちづくり推進協議会の活動のひとつ、子どもの居場所づくり事業「愛あい」が二十二日、愛宕公民館(豊岡七ノ九)で古新聞を活用したプログラムを実施した。

 「愛あい」は、市の補助金を受けて月二回、豊岡地域の子どもを対象に、ボランティアの実行委員が開いている。これまでも、カーリンコンやスラックライン、けん玉といった、子どもたちが遊びを通して学べるプログラムを行ってきた。

 今回は、新聞紙を活用して遊ぶ企画。昔ながらの紙鉄砲を作って大きな音を鳴らしたり、かぶとや剣を作ったり、細く裂いた新聞紙で「新聞風呂」を作ってその中に埋もれたり。子どもたちは大人の助けを借りて、思い思いの遊びを楽しんだ。中には、足元に敷いた新聞紙をジャンケンで負けるたびに半分に折っていき、足がはみ出したら負けというゲームを自主的に始める子どもたちの姿も。

 実行委員会の廣瀨安孝会長は、「子どもは勉強や習いごとばかりではなく、ものを作ったり、手を動かしたりすることも必要。学び方はいろいろで、遊ぶことも広い意味での学習なんです。まずは、ここに来てくれることを大事にしたい。もちろん、求められれば宿題を見てあげることもします」と語る。

 本紙でコラムを連載中の佐々木響子さんも実行委員の一人。「他地域の子どもや大人と関わることで、子どもたちのコミュニケーションのトレーニングにもなっています。そして実は、私たち大人にとっても居場所になっているんです」と話した。

 「ボランティアが増えれば、それだけ遊びのアイデアも増える」と廣瀨会長。子どもも大人も、競って創造性を発揮する場になっている。

 新聞紙は、あさひかわ新聞が提供した。(岡本成史)