ラオスの布製品などを展示・販売する「深緑のラオス展」が、おかだ紅雪庭(市内五ノ十六)で開かれている。世界の女性や障がい者の自立支援を行う「サポートフォーウーマンズハピネス」(石原ゆり奈代表)の主催。

 石原さんは、アジアでの教育支援に関わる中で、障がいのある子どもは、様々な理由から学校に通うのが難しいことを知ったという。加えて、ラオスには福祉の仕組みがなく、障がい当事者が社会から孤立してしまうため、二〇一七年、障がい者のための作業所を立ち上げた。

 作業所では、伝統的な技術を持つラオスの女性たちが作った布のパーツを、障がいのある子どもが製品に仕立てるなど、障がい当事者だけでなく女性の雇用支援も行う。

 コロナ禍で現地に観光客が来なくなり、商品の流通も止まったことから、二〇年、日本国内を巡回する「ラオス展」が企画された。旭川では、昨年に続いて二回目の開催。

 今展では、ラオスの手紡ぎ・手織り生地を用いた衣類や雑貨の中から、緑色の商品を中心にラインナップ。それぞれには、ラオスに暮らす各民族の文様などが、織りや刺繍であしらわれている。そのほか、無農薬栽培のバタフライピーのハーブティーや、天然着色のチョコレートなども販売されている。

 石原さんは「現地の人が製品の企画から流通までを行い、それを元手に自分たちが思う福祉をつくっていけるようになれば。この展示をきっかけに、日本でのラオスの認知度が少しでも上がるといいですね」と語る。

 二十三日(日)まで。開場時間は午前十一時~午後六時。入場無料。
 問い合わせは石原さん(TEL 080―4153―5267)へ。(東寛樹)