上川総合振興局は昨年度に引き続き、大雪山の自然を保全するため、登山道補修にかかる費用をクラウドファンディングで募っている。

 大雪山旭岳の裾合平は、チングルマなど広大な高山植物が広がる公園屈指の景勝地。しかし、気象変動や高山植物群を横断する木道の登山道の荒廃で、植物の減少が進んでいる。

 同振興局は昨年度、裾合平の植生復元のため、クラウドファンディングを実施。目標額二百万円を大きく超えて、百九十四人(団体)から約三百三十八万円の寄付が集まった。この寄付金をもとに登山道補修イベントを開催。補修が必要な約六百㍍の木道のうち約百十㍍を手当した。本年度は、その第二弾。

 寄付は、個人は左のQRコードのふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」内のクラウドファンディングページから申し込む。寄付金額は一件二千円以上(ふるさと納税での寄付なので、所得税や住民税の還付控除が受けられる)。

 企業・団体は、所定の申込書に企業・団体名や代表者、所在地、寄付金額などを記入し、同振興局保健環境部環境生活課にメールか郵送すると、道内の金融機関で振り込みができる納付書が送られてくる。申込書は同課のホームページからダウンロードできる。

 募集は六月三十日(金)まで。目標額二百万円。
 問い合わせなどは、同課(TEL 46―5922、メール kamikawa.kankyo@pref.hokkaido.lg.jp)へ。(佐久間和久)