旭川市立大学に二〇二六年春に新設される学部の名称とカリキュラムについて考える緊急シンポジウムが十三日(木)午後六時半から、旭川デザインセンター(市内永山二ノ十)で開かれます。旭川に公立「ものづくり大学」の開設を目指す市民の会(伊藤友一会長・以下ものづくり大学市民の会)の主催。

 東海大学旭川キャンパスの閉鎖(二〇一四年)に危機感を持ったものづくり大学市民の会の運動がきっかけとなり、今春、私立旭川大学が市立大学として新たなスタートを切りました。新大学に開設される学部・学科は、旭川市と、ものづくり大学市民の会が十年以上もかけて検討を重ねて決めた「地域創造デザイン学部」「ものづくりデザイン学科」「地域社会デザイン学科」を前提に準備が進められているはずでした。

 ところが、六月の市議会に示された大学が作成した基本計画では、「デザイン」「ものづくり」という文言が削除されて、「地域創造学部」に「まちづくりプランナー」と「アントレプレナー」の二つのコースがつくられる、と大きく変更されていたのです。

 シンポジウムでは、伊藤会長がこれまでの経緯を説明し、あさひかわ創造都市推進協議会の渡辺直行会長が「デザインと旭川の未来」と題して基調講演。その後、伊藤会長がモデレーターとなって、佐々木通彦(あさひかわ創造都市推進協議会副会長)、大谷薫(旭川デザイン協議会副会長)、澁谷邦男(東海大学名誉教授)の三氏が「ユネスコデザイン都市・旭川に必要な『高等教育』とは」をテーマに討論します。

 旭川市立大学の関係者は出席しません。

 参加無料。二時間の予定です。