旭川デザイン協議会(伊藤友一会長)が主催する「旭川でみつけた“デザイン絵日記”」が二十三日、二〇二三年度のキッズデザイン賞に選ばれた。

 キッズデザイン賞は、子どもの安全・安心と健やかな成長発達に役立つ優れた製品やサービス、空間、活動などに対して与えられるもので、今回が十七回目。

 子ども向けのデザイン事業などを行う同会が企画した「デザイン絵日記」は二一、二二年度に実施。市内の小学四年生から中学三年生を対象に、子どもたちが「これがデザインだ」と思うものをまちなかで見つけ、それの「どこがデザインなのか」や「選んだ理由」を言語化し、絵日記にまとめることによって、デザイン力の向上をねらう。

 これまで、市内半数以上の小中学校、延べ千人以上の児童生徒から応募があり、優秀作品の作者を対象に表彰式を行ったほか、入賞作品などを一堂に集めた展示会を開催してきた。

 同会副会長の竹田貴治さん(51)は「デザイン絵日記を通じ、子どもたち自らが地域社会に関わることで、今後もこの事業が受け継がれていけるよう根拠となるものが必要と感じていたので、今回、キッズデザイン賞に選ばれて良かった」と受賞を喜んだ。(東寛樹)