道教育大旭川校(北門町九)で九月中旬、データベース管理ソフト「ファイルメーカー」を使ってスマートフォンアプリを作る「キャンパスプログラム」が行われた。同校のカリキュラム「教職実践演習」の一環。

 ファイルメーカーを活用したシステム開発事業を展開する「DBパワーズ」(有賀啓之・代表取締役、札幌)が行う同プログラムは、高校生や大学生などを対象に、同ソフトを使用した課題解決に取り組む中で情報デザインを学ぶもので、道内大学では千歳科学技術大、札幌国際大に次いで三例目。有賀さんを講師に招き、同校の教員養成課程生活・技術教育専攻の四年生九人がスマホアプリの作成に取り組んだ。

 学生たちはそれぞれ、身近な課題を見つけるところからスタート。課題発見の後、それを解決するためのアイデアをストーリーボードで視覚化し、アプリに落としこんだ。

 最終日の二十二日には、学生一人ひとりが自作のアプリをプレゼンテーション。家計簿、料理のレシピ、冷蔵庫内の食材管理など、それぞれが抱える課題を解決するための、多種多様なアプリが発表された。

 自分が所有している本を管理する「本棚アプリ」を作った小本准也さん(21)は、「本屋に行くのが好きで本をよく購入しますが、すでに持っている本を買ってしまうことがたびたびあるので、このアプリを作ろうと考えました。自分でアプリを作るのは難しそうだと思っていましたが、基本の仕組みがわかれば、思ったよりも簡単にできて楽しく取り組めました。今回、学んだ考え方を参考にして、将来の仕事にも応用していきたいです」と笑顔で話した。(東寛樹)