芸術の秋を彩る企画として、昨年までの「プレミアム・セレクション展」をバージョンアップした「アートフェスタ2023」が、ギャラリーシーズ(久木佐知子代表、市内旭町二ノ三)で開催されている。

 今回の注目は、海外でも圧倒的な人気を誇る藤田嗣治のオリジナル銅版画「二人の裸婦」や、札幌駅ほか国内外に六十カ所もの壁画を制作した田村能里子の肉筆画、三十三間堂に襖絵を描いた石踊達哉の日本画など。このほか、藤田嗣治もその一人である「エコール・ド・パリ」や、その同時代の作家であるシャガール、ユトリロ、ピカソの復刻版画など、合わせて三十二点の作品が展示されている。また、昨年も展示された、文化勲章受章者の絹谷幸二の作品も並ぶ。

 「藤田嗣治のすばらしいオリジナル銅版画や、人気作家の復刻版画などが見られる貴重な機会です」と、同ギャラリー企画販売担当の岩崎睦さんは来場を呼びかける。

 会期は二十三日(月)まで。開廊時間は午前十一時から午後六時半(火曜日休廊)。入場無料。問い合わせは同画廊(TEL 53―8886)へ。(岡本成史)