劇団「BREATH(ブレス)」(森禎宏代表)のミュージカル「Asahikawa…繋がりゆく魂」が十一月四日(土)、五日(日)の二日間、市民文化会館(七ノ九)大ホールで上演されます。同劇団と放送作家集団DNPの主催。

 同劇団は一九九六年、「旭川文化芸術発信基地」モデル事業として、行政と民間が一体となり発足。これまで、旭川の歴史や文化などをテーマに、オリジナルミュージカルを上演してきました。

 今作は、十三年ぶりとなる八回目の本公演。今から百年前の一九二三年(大正十二年)八月二日午前四時五十五分、岩手県花巻農学校教諭の宮沢賢治が、生徒の就職を依頼するため樺太へ向かう途中、旭川駅に降り立つ。稚内行きの列車を待つ間、上川農事試験所跡地の水田や遊郭の盆踊り稽古を見ていると、十九歳の若さで亡くなったはずの知里幸恵(『アイヌ神謡集』著者)と出会い、銀河鉄道での時間旅行を持ちかけられる。旭川が誕生した明治時代、そして昭和に移動しながら、作家・三浦綾子など歴史的人物に触れていく――。

 森代表は「百年以上つながり続けているこの旭川が、どのように誕生し、成長して現在に至るのか、その軌跡をわかりやすく伝えられたら。今も昔も多様な人々が様々な空間でつながっていることを感じる中で、多様性を認め合える共生社会の実現のため、どのように暮らしていくべきかを考えるきっかけにもなれば」と、来場を呼びかけています。

 開演時間は、四日が午後六時半、五日が午後四時(ともに一時間前開場)。

 また同作は、十一月十一日(土)午後四時半から、品川区立総合区民会館「きゅりあん」(東京都品川区東大井五)大ホールでも公演されます。

 チケットは、旭川公演が前売二千五百円、当日三千円、東京公演が前売三千五百円、当日四千円。チケットぴあ、イープラス、市民文化会館売店、FMりべーる、旭川ケーブルテレビ・ポテトなどで取り扱っています(東京公演はチケット販売サイトでのみ購入可能)。

 問い合わせは、同劇団事務局(TEL 33―4155、080―9505―8372)へ。