旭川日英協会(森山領会長)が七日、創立三十周年記念式典をアートホテル旭川(七ノ六)で開いた。

 同協会は一九九二年創立。日英両国相互の文化交流の役割を果たし、国際社会や地域社会に対して国際交流、国際平和、伝統文化の再認識と理解に貢献することを目的に活動している。昨年、創立三十周年を迎えたものの、新型コロナウイルスの影響で記念式典が行えず、一年間の延期を経て開催となった。

 式典の前には、日英協会名誉総裁・彬子女王殿下が「大英博物館と日本美術」と題してご講演。その後に行われた式典の冒頭、森山会長が「設立時に描いていた壮大な夢物語やエピソード、欠かすことなく行われてきた例会やイベント、地方としては初の(女性会員だけで作られる)エリザベス会の設立など、語りつくせない思い出がたくさんある。三十年にわたり協会活動を続けて来られたのは、何よりも会員皆様の熱意のたまもの。四十周年に向けてさらなる日英両国の友好親善、心の国際化を目指して活発な活動をしていきたい」とあいさつした。

 続いて、駐日英国大使館のエミール・レベンドール公使が「日英の関係は歴史が長く、三百年に及び交流が育まれてきた。今後も、両国間の絆がより強いものになるよう、私たちもサポートしていきたい」と語った。

 また式典では、同協会のエリザベス会が主催したチャリティ募金活動で集まった寄付金を、市の動物愛護センター「あにまある」に贈呈。今津寛介市長から感謝状が贈られた。

 最後に、同協会の中から選抜された十二人が会歌を合唱して式典を締めくくった。(東寛樹)