市内流通団地のキョクイチと一印旭川魚卸売市場、丸果旭川青果卸売市場の三市場で五日、コロナ禍以降、四年ぶりに初セリが公開された。

 合同開市式を行った一印と丸果では、一印の猪早宣之社長が「非常事態への対応を含め、令和六年は新たな取り組みや、技術の導入など挑戦する年になると同時に、旭川のマーケットに寄り添った商いが必要だと考えています」、丸果の楠安博社長が「私たちの企業理念は、住んでいる地域全体が豊かになることです。本年は辰年なので、昨年まで努力したことが実を結び、龍のごとく邁進したい」と力強く挨拶した。

 一印旭川魚卸売市場の初セリでは、餅や酒などの縁起物を付けた「祝いかぎ」が用意され、威勢の良い掛け声とともにセリが始まった。ボタンエビやヒラメ、ウニなど十種類以上がセットになった「一番かぎ」は、市内の鮮魚店が十万円で競り落とした。(工藤森)