地域包括センター職員や民生児童委員、老人福祉施設職員に加え、中学校の生徒ら三十八人が参加し、「東旭川・千代田をよくする作戦会議」をテーマにしたグループワークが二月二十七日、旭川小学校(東旭川南一ノ六)で行われた。旭川市地域まるごと支援員と旭川市社会福祉協議会ボランティアセンターが主催した。

 この会議は二〇二〇年からスタートし、今回は六回目。旭川中学校の生徒六人が初めて参加した。

 地域まるごと支援員八人は、市内四地区を二人一組で一地区を受け持ち、障がい者や生活困窮世帯など、世代や属性を問わない包括的な相談支援を行っている。

 東旭川と千代田地区を受け持っている堀川沙織さん(34)は「この地区に住むみなさんに『こんなことが、できたらいいな』とか『こんなことができるかも』といったことを、ざっくばらんに話し合っていただき、実践することを目的に開いています。前回『中学生の意見も聞きたい』という声が多かったので、濱中(昌志)校長先生のご協力を頂き、今回、旭川中の生徒さんにも参加していただきました」と話す。

 旭川中の生徒たちからは、「プルタブの収集を地域のみなさんからの協力でたくさん集めたい」「中学生の地域イベントへの参加が多くなるよう、学校放送で流す情報を提供してほしい」「ゴミ拾いなど地域の環境整備に、地域のみなさんと一緒に取り組めたらいい」「絵画の展示会を老人福祉施設などでやって、感想や意見を交換したい」等々、多くの意見が出された。

 この後、参加者らは五班に分かれ、中学生から出た意見などを参考に話し合い、実践に向けた作戦を立てた。あるグループで、老人福祉施設の職員は「施設に中学生が来て『プルタブを集めています』と訴えて何か特徴のある収集箱を置いておくと効果があると思いますよ」と語った。

 初参加の二年生、鷹野結理(ゆり)さん(14)は「地域のことはあまり分からなかったので、このような交流ができて良かったです。地域で自分に何ができるかと考えたこともなかったのですが、自分でできることから始めようと思いました」と感想を話した。(佐久間和久)